製品

AADvance安全コントローラー

AADvance®コントローラは、機能安全およびクリティカルな制御アプリケーション向けに特別に設計されており、小規模な要件にも柔軟に対応できるソリューションを提供します。このシステムは、安全機能だけでなく、安全性とは無関係ながらもビジネスプロセスに不可欠なアプリケーションにも使用できます。このAADvanceコントローラは、以下のアプリケーションにおいて、お客様の仕様に合わせて費用対効果の高いシステムを構築することが可能です。

緊急停止システム
• 火災およびガス設備保護システム
• 重要なプロセス制御
• バーナー管理
• ボイラーおよび炉の制御
• 分散プロセスの監視と制御

AADvanceコントローラは、統合型および分散型のフォールトトレランス機能を備えたシステムソリューションを提供するため、緊急停止、火災・ガス検知保護などの用途に特に有用です。国際規格に準拠して設計・検証されており、独立認証機関による認証も取得しています。
機能安全制御設備および危険環境での使用に関するUL認証を取得しています。本章では、AADvanceコントローラの組み立てに使用できる主要コンポーネントについて説明します。コントローラは、システムに簡単に組み込めるコンパクトなプラグインモジュール（図を参照）で構成されています。システムは、1台または複数のコントローラ、I/Oモジュール、電源、通信ネットワーク、コンピュータの組み合わせで構成できます。スタンドアロンシステムとして動作することも、大規模な制御システムの分散ノードとして動作することもできます。

AADvanceシステムの大きなメリットは、その柔軟性です。特別なケーブルやインターフェースユニットを必要とせず、モジュールとアセンブリを組み合わせるだけで、あらゆる構成を容易に実現できます。システムアーキテクチャはユーザーが自由に構成でき、システムを大幅に変更することなく変更可能です。プロセッサとI/O
冗長性は設定可能なので、フェイルセーフとフォールトトレラントのソリューションを選択できます。冗長性を追加してフォールトトレラントソリューションを構築した場合でも、コントローラーが処理できる操作やプログラミングの複雑さは変わりません。

キャビネット内のDINレールに取り付けることも、制御室の壁に直接取り付けることもできます。強制空冷や特別な環境制御装置は必要ありません。ただし、キャビネットの選択やコントローラを危険環境に設置する場合は、重要な考慮事項を考慮する必要があります。

このユーザードキュメントでは、システムの性能と信頼性を最大限に発揮し、危険環境での使用に関するATEXおよびUL認証要件にも準拠した筐体の選択に役立つ具体的なガイドラインを提供しています。イーサネットポートとシリアルポートは、他のAADvanceコントローラや外部のサードパーティ製機器との接続用に、単方向構成と冗長構成の両方で、様々なプロトコルに対応しています。プロセッサとI/Oモジュール間の内部通信には、カスタムワイヤーハーネスを介した独自の通信プロトコルが使用されます。AADvanceシステムは、MODBUS、CIP、SNCP、Telnet、SNTPサービス用のTCPやUDPなどのトランスポート層通信プロトコルをサポートしています。

ロックウェル・オートメーションがAADvanceシステム向けに開発したセキュア・ネットワーク・コミュニケーション・プロトコル（SNCP）は、新規または既存のネットワークインフラを活用し、データのセキュリティと整合性を確保しながら、分散制御と安全確保を実現します。個々のセンサーとアクチュエータはローカルコントローラに接続できるため、専用の現場配線の長さを最小限に抑えることができます。大規模な中央機器室は不要です。分散システム全体を、便利な場所に設置された1台または複数台のコンピュータから管理できます。